大学時代の日記

<医師になるにあたって、社会人になるにあたって>
大学を卒業、医師国家試験に合格し、奈良県の病院で研修します。皆様に大変お世話になりましたことを心より感謝申し上げます。
謝恩会で多くの先生方に激励のメッセージを賜りました。その中に、「学生の時の気持ちを忘れないでいてください」という言葉がありました。ひとたび社会に出ると、なかなか振り返る時間や機会を設けるのが難しくなりそうであること、忙しいときにふと読み返すことで原点に戻れるように、ここに学生時代の気持ちや考えを記しておきたいと思います。

 


個人として


・出会いへの感謝
良き出会いに感謝。その場で親しくなっても、離れてしまって疎遠になってしまうことに寂しさを抱えていたが、別れや疎遠になってしまうことは自分だけではコントロールできないこと。
疎遠になってしまっても、その場で話したこと、会えたこと、同じ時間を共有できたことは消えない。疎遠になることも、受け入れる。
どんな人にも、敬意をもって誠実に接するよう心掛ける。えこひいきをしない。たとえ短い時間でも、一度限りでも、分かち合えたことの嬉しさ。
近しい人、いつもそばにいてくれて応援してくれている人、辛いことも相談できる人、本音で付き合える人、どうでもいいことで笑いあえる人、がいてくださることのありがたさ。


・「学び」に関して思うこと
「学ぶのに遅すぎることはない It’s never too late to learn.」
たとえ人と比べて遅くても、あるいは早くても、自分が何かを学びたいという意欲があれば人は学び、成長することができる。
↑数学が苦手だった高校生を教えていくうちに、前向きに学ぶようになり、成績が向上していった。最後の試験では、自分で目標を決め、分からないことは自分から質問してくるようになった。
↑自炊とか全然したことなかったが、意外とやり始めたら楽しくできた。もちろん上手くはないが、自分ひとりで食べる分には困らない。相手との比較ではなく、自分との比較。


「学びの道に終わりはない」: Art is long, life is short.(ヒポクラテス
しかし一方で、これだけ学べば十分ということは絶対にない。日々謙虚な気持ちで新しいことを学び続ける姿勢が大事である。
実技は、その場でしか学べない
”良い外科医は、手術前にイメージトレーニングを欠かさないという。機会が限られているからこそ、集中し、何をすべきか明確に把握しておくことが大事”


2017/3/11 電話:どうやってモチベーションを保つか?
・最初は大変だが、峠を越えるとわかるようになってきて、楽しくなってくる。(静止摩擦力>動摩擦力)
・積み重ね(始めから大きな目標を設定すると挫折するので、一日単位の小さな目標を設定)。


・忙しくなった時に見返したい言葉集
「歳寒くして松柏の凋むに後るるを知る」(論語←医学部同期)
「Cure sometimes, treat often, comfort always.」(パレ)
「教科書に書かれた医学は過去の医学であり、目の前の患者さんに明日の医学がある」(沖中重雄先生←統合講義:糖代謝の先生)
「私は、自分が担当する学生たちには、論理的に話す能力を身に着けるよりも、論理的に喋れない立場の人びとの気持ちをくみ取れる人間になってもらいたいと考えている」(平田オリザ『わかりあえないことから』)
「子曰く、人の己を知らざるを患えず、人を知らざるを患う。」(論語
「君子に三楽あり。而して天下に王たるは、与り存せず。父母俱に存し、兄弟故無きは、一楽なり。仰いで天に愧じず、俯して人に怍じざるは、二楽なり。天下の英才を得て、之を教育するは、三楽なり。君子に三楽あり。而して天下に王たるは、与り存せず。」(孟子
雨ニモ負ケズ 風ニモ負ケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ 丈夫ナカラダヲモチ 慾ハナク 決シテ瞋ラズ イツモシズカニワラッテヰル」(宮沢賢治
「偉くなくても、正しく生きる」(小学校の先生)


・器の大きい人間であれ
自分に余裕がなければ、他人に優しくすることもできない。
器の大きい人間になり、感情に身を任せず、辛いとき、自分が大変なときでも、
誰に対しても、つねに誠実で温かい人間でありたい。
動植ことごとく栄えるという言葉にあるように、特定のものに執着せず、広くあまねく慈悲の心を持つ。感謝の気持ちを忘れずに、ご縁を大切に。
目の前のことに真剣に取り組み、小さいことにも全力を傾ける。日々の小さな楽しみを、身近な人と分かち合う。明日のことを思い煩わず、昨日のことでくよくよ悩まず、今ここを全力で生きる。
誰に対しても分け隔てない慈悲の心で接すること←→家族や親しい人など、特別な存在を特別扱いすること が対立したときに、どのように接するのがよいか?⇒より大きな共同体の声を聴くこと(アドラー)自分や自分の身の回りさえよければいい、自分が傷つくのが怖いという自分中心の考え方は捨てる。
自分は恥をかき、失敗したとしても仕事がうまく回れば成功であると考えよ。


・人格や徳性はいかにして磨かれるか?
こんな人になりたい!というような尊敬すべき人、立派な人の振る舞いを見ること、真似をすることによって徳を積むことができる。優れた書物(古典など)を読むことは、いにしえの偉人と対話する行為であり、徳を積むことができる。つねに自分の行動を省みる。
⇒オスラー先生 「bedside libraryの時間を!」


2016/11/14
先生に失礼な陰口を言ってしまった⇒しかも、それを取り繕ってしまった。


2015/5 「投資家が『お金』よりも大切にしていること」
消費という行為が経済を回している←何に投資(消費)をするか?
・本屋で本を買う⇒自分が好きな本屋がつぶれないことに貢献できる
・イイモノを買う(自分が本当に納得するものなら、少々値が張っていても買う)


☆何に時間を使いたいか?ゆずれないもの
・自分のことを振り返る時間
・身近な人と過ごす時間
・食事、住まい、睡眠


目標


・将来やりたいこと
人と人のつながりが健康に寄与することをエビデンスとして示す一助になること。


「W」の良さ、「W」で得られるものは経験知として塾生の中で共有されており、塾生の中では一定の「真実」として存在していると思われる。が、それをいかに(社会や外部に向けて)客観的に伝えることができるか?というのが関心事です。「W」は教育機関でもあり教育に関して分からないことが多いので、私が関われることとしては「W」のようなつながり、ソーシャル・キャピタルが精神的な健康、well-beingに良い効果をもたらすのではないか?という仮説を証明することはできないかな、と思っております。


「ドナルド・マクドナルド・ハウス」も同様で、「ハウス」の存在が患児や家族にとって良い影響をもたらしているのは「真実」であるように思われるが、いかにそれを客観的に示すことができるか?あるいはどの程度寄与しているのか?というのを定量的に評価するのが関心事です。ハウスの意義についてIRCMEでお世話になって研究させていただけたのでこれからも携わっていけたら嬉しいです。


※和敬やハウスのボランティアの人は皆、自分の時間を多少犠牲にしてでも他人のために時間を削ることを惜しまない姿勢を持っていて尊敬の念でいっぱいです。しかしながら、それを逆手にとって他人の時間を利用してしまうことがないよう、律しないといけないと自戒を込めて思いました。


・つながりの二つの側面:「ありのまま」と「あるべき」
「ありのまま」でいられる空間や居場所がないと、息が詰まる=家族や親しい友人など
しかし、人間が集団で協力して生きていく以上、ある程度の規律を守ることも必要=「あるべき」。ピッと襟を正す瞬間、緊張する瞬間が自分を成長させる糧になる。人間は社会的存在。
そして、人の波に流されないために自分ひとりでいる時間も必要。自分で自分を律すること。自分で自分を律しながら、あるいは自分の好きなこと、関心のあること、全力を注げることをしながら、人のために動くこと、人と時間を分かち合うこと、それが人間の根源的な喜びにつながると思う。自分のしたいこと=社会の役に立つことが一致すればとても幸せ。


・common sense、多様性の尊重
<Bush>
身近な流行やテレビの話題のみに関心を持つ若者たち=lack of common sense
Common sense …世界(社会)で今、何が起こっているかに関心を持つこと
自分だけが良ければいいのではない、人間は社会的存在
e.g.)専門以外のことにも関心を持つ、gap yearを活用する


多様性を受け入れるとは何か?
自分と違った価値観、考え、文化を尊重すること。レッテルを貼って決めつけることをしない、自分の考えが絶対的に正しいと思わず、あくまで相対的なものとして考える。考えが衝突することを恐れず、時間をかけて摺り合わせていく。


<2017/3/24 卒業式:総長メッセージ>
英国EU離脱、米国大統領選挙など民主主義の機能不全ともとれる状況が続いている
(多様性を尊重し、認め合う社会からの逆行)


スポーツが多様性を受け入れる社会作りに寄与する分は大きい
東京大学スポーツ科学の推進に力を入れてきた理由の一つ、もう一つは高齢化が進む社会の中で心身を健やかに保つ役割があるため。)
フェデラーへのインタビュー:「日本で世界的なテニスプレヤーが誕生しない理由は何だと思いますか?」「何を言っているんだ、日本にはシンゴ・クニエダがいるじゃないか」
⇒質問した日本人記者にとって車いすテニスはテニス競技として認識されていなかった。
障害者の社会参加⇒障害者差別解消法の施行(H28.4.1) 東京オリンピックパラリンピックにむけて


「自由」は多様性の礎
自らと異なる価値観の尊重
※JJSの校訓=責任ある自由


☆    専門家として自分のidentity を確立することで、多様性の尊重が意味を成す?


※芸術の役割
既成の世界観や価値観に風穴をあけ「世界の見え方」を更新する


※ 成熟社会で経済成長を目指さないなら、何を目指すべきか?繁栄が平和の礎であるならば成長を目指さねばならない?


<あるべき社会とは(make a difference)>
老若男女、誰もが支え合い、助け合って暮らせる社会
→be more specific!!
”弱き者”のために、まなざし
居場所を作ること
共生社会「動植ことごとく栄える」
人の価値に差はない!それぞれが生きがいを見出せればいい


<自分ができること>
良き「医師」となり、上記社会の一助となる
自分にしかできないoriginalityは何か?
key words 
medicine × moral?


<疑問>
犯罪・戦争・災害・貧困を少なくすることははたして本当に可能なのか?
「人格の涵養」「徳性」とはいかに評価され、磨かれるのか?
格差があるから、頑張れる?
違いそのものはあって当然であり認めないのはおかしい?


パラドックス
患者に近づけば近づくほど、研究から遠ざかってしまうのではないか
顕微鏡←組織←臓器←(人間)→家族→社会→政府
基礎==大学病院==臨床==家庭医===社会医学


アカデミズム=純粋に「学問」「知」の最先端を行く
なぜ未知を知る必要があるのか?
→将来の社会への投資
→遊び、関心


<異分野との交流>
→留学への憧れ
これからのグローバルリーダーはどうあるべきか?
T字型人材=幅広い教養+専門的知識
他分野との連携
「研究のための研究」ではなく、実践的な学問としての「研究」
アカデミアははたして??
→環境も大事だが、自分で環境をよくするという気概も大事。


<モラルとは?世界を良くする、平和になるには?>
世の中は豊かになり、寿命は延びてもはたしてハッピーになったか?
納得感
貧困をどうやって解決するか?⇒繁栄が平和の礎(みんなが心に余裕を持つことが出来る)
寄付・チャリティ=相手のためにという文化
支え合う文化 共産主義との違い??


モラルとは何か。犯罪に至る心理とは何か。
→圧倒的な悪意の前に社会は無力?


コミュニケーション
弱者の声を拾い上げることが出来る人
仮説:人間に善も悪もない。貧困や環境がそうさせているだけだ。
みんなが心に余裕を持てば、世界はよくなる。
心の余裕とはいかに??


相手のことを思いやる気持ち
相手とは人間に限られるか?


よりよい医者・患者関係をどのように築いていくか?
お互いが信頼関係を築くことが出来れば、、、


社会的「弱者」
認知症患者にどう向き合っていくか?
☆「治してあげてますよ」感への違和感


”誰もが活躍できる社会”
←→切実な状況
  自分が心に余裕がないと無理!


医者は聖人君子なのか⇒医者も人間であるからこそ研鑽すべきである
医療はサービス業か
脳死は人の死か
病院を楽しくできないか?
臓器移植


既存の知識で食べていく医者と、新しい治療法を開発していく医者


医療費の増大
予防医学、早期発見、検診


本当にお金がなくて、病院に行けない人のために?


そもそも人間が生死をコントロールすべきものなのか。

 


医者になるということ、医学部


・医者という職業について
自分がずっと思ってきたのは専門のみに精通するのではなく、教養のある人間としてcommon senseを身に着けた人間として、また人格を陶冶して徳性を備えた人間として医学のサイエンスの部分だけでなくアートの部分も鍛えたいということ、大学に入ったのも教養学部という言葉の響きへの憧れが強かった。しかしアートの部分は定量的に評価することもできず、何をすれば身に付くのかも分からず手探りのままであった感が否めない。
学年が上がるにつれて、サイエンスとしての医学の重要性、なぜ先生方が基礎研究を勧めていらっしゃるのかが分かるようになってきた。しかし、病態生理への関心が深まるにつれて、患者さんに共感する心がうすれてきているような気がしてならない。
・「医師の感情」


・2012/11/22 なぜ医者になるのか(M0)
健康は幸せの第一条件だと思います。
何気ない日常を過ごせるのも、あなたが健康だからです。
病気を治す医者は、人間の幸せに一番近いところにいる存在なのではないか。
これが現段階での答えです。
どのような医者になるのか。臨床か、研究か。
今までは「患者に寄り添える臨床医」になりたいと思っていました。
例えば、難しい問題ですが、ホスピスは素晴らしい考え方だと思います。
治る見込みのない患者が、最後まで生きがいを持って生をまっとうすることができるような環境を作ることができたら、どんなに素晴らしいと思います。
しかし、最近研究にも興味が出てきました。
授業で、多くの先生が研究の魅力を説かれた影響かもしれません。
僕が考える現時点での研究の魅力は、高く明確な目標を設定することができること、知的好奇心を満たすことができることです。
例えば、「がんを根絶する」という目標を設定し、仮に実現できれば、がんにかかる人がいなくなります。これは大変大きなことです。
医学部と言っても、他にも、いろいろな道があります。
あせらず自分の進む道を決めていきたいです。
授業についていくのが精一杯ではありますが、自分が何を目指しているのか、今どの地点にいるのかを振り返ることを忘れないでいたいです。


2014/3/28 facebook post
病院がなくなる日という本を読みました。


・「大学病院」という言葉、普段何気なく使っているけれど、なぜ「大学に付属する」病院なのか。本来病院こそが医療の現場であり、「病院に付属する」大学医学部であるべきではないか。


・白衣が医者の権威の象徴になっている。


・現在の病院は閉鎖的な空間で、病院食は味気なく、個室は別途費用がかかり、診察まで何時間も待たされることもしばしば。22世紀の病院は「人生のオアシス」であるべき


などの主張に納得するとともに、


東洋医学的な考え方を信じて良いものか分からないところもありましたが、
「病院」という場所がもっと安らげる場にならないかなと思ったことは確かです。


・2014/11/10 M2系統講義試験
ほぼ徹夜明けで試験に臨む行きがけの通学路、街が目覚めて動き出す感じがした。
昨日の夜寝静まっていた人々が、日が昇ると一斉に起き出してテキパキと歩いている。
見慣れたビルや電車も躍り出しているようにさえ感じられる。
世界は自分中心で回っているんじゃない、という実感。
万物が太陽の動きに従って生きている。日が昇ると活動を始めて日が沈むころに帰る。
太陽が今日も一日がんばれよっていうエネルギーを与えてくれている感=”恵み”
すれ違う人皆それぞれ違う人生を歩んでいるんだなあなんて勝手に思いをはせたりして、
当たり前だけど、自分の悩みは自分しか抱えていないんだな、
っていい意味で分の存在が小さく思えた。


・2015/1/10 CBTを終えて(M2/M3間)
・医学という学問の不完全さ。人間の体・細胞レベルから社会レベルまで有機的につながっており、それに統合的にアプローチできるがまだわかっていないことが圧倒的に多い学問→圧倒的無力感(どんな医師・どんなレベルであれ一生抱えていくであろう気持ち)→医師はこの気持ちを発奮材料として生涯研鑽に励まなければならない。=Art is long, life is short.
・「過程」の大切さ。自分なりに全力を尽くしたのか?天に誇れるか?それが危うければ、自分は不安で仕方ない。
・”自然体”でいられるか。自分が大変でもそれを他者に見せずにいかに明るくふるまうことができるか。=心の広さ
・他者への感謝、敬意、誠実さ。
・命、人生を預かることの重み。自分の無知で患者が死ぬことがある。関係の不均一性。→情報の格差
・mission=医者になるということは、自分に与えられたMissionである。
・ジョゼのように1人の患者の心を解きたい。1人1人と長く向き合いたい。
・照らされていない火を照らすことができたら幸せ。
・たとえ病気が治らなくても、「このお医者さんにかかれてよかった」と思われるような医者になれたら幸せ。→予防線をはっているのではないか?(2015/4/1)→現代医学を以てしても治療手段が見つかっていない人はどうすればよいのか?
QOLをエンドポイントとするならどうして医療系の職業に就く必要があるのか?
美味しいコーヒーもメンタルヘルスに寄与するはず。


・2016/7 マッチング小論文「臨床医に欠かせない『態度』はどうすれば身につくか?」
 私は、臨床医に欠かせない「態度」は患者との関わりの中で生涯をかけて学んでいくものであると考える。臨床実習の中で、特に印象深かったYさんという患者さんがいる。術後の方で、少し気難しい人柄に思えた。お会いする度に、Yさんは私に色々な質問をされた。ある日Yさんに術後の傷はどのくらいで治るのかと尋ねられ、私は言葉に詰まってしまった。曖昧な返事をしたが、Yさんは納得されない様子で再び同じことを尋ねられた。答えられないことが恥ずかしくなり、勉強不足で申し訳ありません、明日までに調べてきますと答えた。実習後図書館に向かい外科学の教科書の創傷治癒過程に関する項を読み返した。
翌日、拙いなりに調べたことを説明するとYさんは目を輝かせ、「そうだったのか。今の説明で初めてわかったよ。」おっしゃった。そして、技術者であったご自身の経験を基に、分からないことはすぐに調べることが大事であるというお話をして下さった。最後に、「あなたの説明は少し分かりにくいところもあったから、患者にわかるような平易な言葉で説明できるようになると良いね。」とアドバイスをいただいた。私はとても晴れやかな気持ちになった。患者の疑問点や不安なことをわかりやすい言葉で説明し安心させることができる医師になりたいと思った。
一見気難しく思えた患者さんであったが、その患者さんは私に医師としてのあり方を教えてくださった。このことはロールプレイや模擬面接では学び得なかったことであり、教科書を読むよりはるかに心に刻まれた。
研修医になると患者と関わる時間はさらに増える。患者の人生を預かっているという責任感を持ち、指導医の先生やコメディカルの方にご指導をいただきながら、生涯をかけて臨床医に欠かせない「態度」を学んでいく所存である。


・2016/10/16 モバイル屋台
谷根千芸工展にて、「モバイル屋台de健康カフェ」に半日参加させていただきました。
国試のキーワード的には「一次予防」の「健康増進」にあたる活動だと思いますが、
健康を押し付けるのではなく、もっとゆるーく屋台が街に溶け込んでいて素敵でした。
芸工展の他の催しも見られてとても楽しかった。)


ちょうど地域医療実習中ですが、訪問診療・往診を見学した際にも感じた
患者さんが医療に合わせるのではなく、患者さんのフィールドに医療者側が飛び込むという
姿勢が共通していて、それはとても自然なことに思いました。


今、人と人とのつながり・絆が健康に与える影響について注目が集まっています。


自分自身を振り返っても、ありのままでいられる居場所やつながりがどれだけ精神的な支えになったか
わかりません。そのような居場所作りに関心があったものの、医師ができる仕事だとは思っていなかったので
実際に先生方が活動されている姿を間近で拝見することができて良かった。


将来私も生活と密接する場で健康を支える取り組みに携わっていけたら良いなあ・・・とぼんやり思いました。


WMA ジュネーブ宣言 日本医師会HPより
医師の一人として参加するに際し
    私は、人類への奉仕に自分の人生を捧げることを厳粛に誓う。
    私は、私の教師に、当然受けるべきである尊敬と感謝の念を捧げる。
    私は、良心と尊厳をもって私の専門職を実践する。
    私の患者の健康を私の第一の関心事とする。
    私は、私への信頼のゆえに知り得た患者の秘密を、たとえその死後においても尊重する。
    私は、全力を尽くして医師専門職の名誉と高貴なる伝統を保持する。
    私の同僚は、私の兄弟姉妹である。
    私は、私の医師としての職責と患者との間に、年齢、疾病もしくは障害、信条、民族的起源、ジェンダー、国籍、所属政治団体、人種、性的志向、社会的地位あるいはその他どのような要因でも、そのようなことに対する配慮が介在することを容認しない。
    私は、人命を最大限に尊重し続ける。
    私は、たとえ脅迫の下であっても、人権や国民の自由を犯すために、自分の医学的知識を利用することはしない。
    私は、自由に名誉にかけてこれらのことを厳粛に誓う。

 


・知(科学)は如何にして社会に還元しうるか?(研究について)
「社会の役に立つ」という発想ではなく、純粋な好奇心・真理への欲求こそが巡り巡って世の中の役に立つのであって、社会の役に立つありきで考えることへの危惧を、著明な先生方がおっしゃっている。しかし、社会の中で科学がどのように位置づけられるかこそが重要なのではないか・・・ 科学は社会の期待にどう応えていくのか?
3.11 科学技術に対する信頼=倫理に裏打ちされていた
情報が均一化し、既存の価値はすぐに共有される(TEDなど)世の中 ⇒新しいアイデア、価値を生み出す役割こそ大切!エビデンスを作り出していく研究者の価値
originallity+Humanity
どんな小さなことでもこの世に新しい価値を生み出すこと


「医学的研究のデザイン」「臨床研究の道標」


真理の探究
社会の要請
時間をある程度自分で組み立てられるのが良い


※ねばねば病⇒○○せねばならないという思考に陥りすぎていないか?自分がやりたいことを追究してもよいのでは?創造する喜びとは?

 


・講義録
TR山本先生
gene⇒中間形質⇒RA
中間形質が治療のtargetになる
因果関係を示すのが難しく、大切


なぜ病気になるのか?分子レベルでの解析
個体差=遺伝子多型(SNP)によって説明


基礎研究⇒臨床応用
疾患oriented


2017/1/27 TR佐々木先生
社会で行う研究の割合が大きくなればなるほど他の要因が大きくなる


院外―participantのやる気に依存する、負担が増える
つねにparticipantの立場に立って考えよ!


※有意な群間差を見たら、系統誤差(バイアス)を疑え!
更にいうと、検出したい差と起こりうるバイアスの相対的な大きさの違いを常に頭に入れてデザインを組む
※人の行動は変化する、人は忘れることを肝に銘じよ!(記憶は保存不可)
思いだしバイアス


「若手医師のためのキャリアパス論」より
・医療とはインフラである(水、食料、治安、エネルギー、教育、防衛と同等)
・診療科に優劣はない、自分に合っているかどうか
・only oneになる
・刺激を与えてくれる同僚や指導者を目指す/探す
・20年後を何となく、7年後を大まかに、3年後を具体的に
・客観的評価にこだわる


<Social Determinants of Health>(橋本先生)
人間⇒臓器⇒組織⇒細胞⇒分子
「病気はどのようにして起こるか?」
=pathogenesis(病態生理)、メカニズム


人間⇒家族⇒社会経済⇒システム、政策⇒政治、歴史文化
=システムとして健康を捉える


「タバコは肺癌のrisk factorである」
⇒自明に思われるが、実は分子レベルでのメカニズムはわかっていない
肺癌患者の5割はnon-smoker
あるいは、「タバコを吸う」とは何によって規定されるか?


最終的な目標
evidenceの蓄積⇒政策転換


社会医学の特徴=健康を捉えるのにどのようなフレームワークを用いて、今ある現象をどのように説明するのか=いかに優れた仮説を立てることが出来るのか


Core concepts of health determinants;"metaphor" of disease causation
Humor = balance
Miasma = laziness, inferiority, sin
Bacteria = external agent, enemy(排除すべき外敵)
Life-style = self-governance and choice(節制、選択⇒自己責任論)
Gene = programmed(変えられない運命)
Stress = management, adoptation
Deprivation = power and poltics


※病気を見る見方によって捉え方も異なる。医師もまた、「偏見」と闘わなければならない。


・統合講義(石井先生)
Evidence Based Medicine
⇒ヒトを均一なものとし、客観的に扱うことでより真実に近い、説得力のある説明が出来るようになった
<一方で>
病は人の悩み"pathema"であり、生活史的な出来事であるという視点が失われ、平均値という幻影からのズレでしかなくなり、「生身の人間」が消えてしまった=人間疎外


ヒトは合理的に判断するとは限らない(一般的不合理性)
⇒自由意志のもろさ、自己責任論の欠点


Scienceの特徴=論理性、普遍性、客観性
※本質的に臨床医学と相容れない点がある


医学を超えた「医療学」の提唱(河合隼雄先生)
「聴く力」「続ける力」「待つ力」(石井均先生)
☆”自分”に出会う作業を手伝う
☆「生きる」を支える


2015/10 第一外科オーベンの先生
研修医に求められること
・言われたことをこなす能力
・わからないときに抱え込まず、相談する能力
→術前・術後管理ができない医者に手術はできない
・小児科は市中で一般的な疾患を見るのが大事


市中病院⇒自転車に乗ってみろ!
大学病院⇒フォーム、型から入る。お作法を学べる
”雑用”(オーダー)こそちゃんとやるのが大事。


黒川先生
「一人の患者を診たら、100の論文を読め!」
忙しい診療の合間にも、自ら新しい医学的知識を調べることができる、EBMの実践
Up to date, pubmed, google scholar


患者さんとの距離感
「好もしい人」になる←友達
近づきすぎて依存、介入しすぎてもいけない
遠すぎてもいけない
”温かい眼差し”←岡先生

 


家庭を持つということ


・覚悟
自分が支えるという気概 ×支えられたいという甘え
自分が”愛する” ×愛されたい


・教育に関して
親の方針:挨拶、笑顔。苦手な人こそ、明るく。
対等でなんでも(苦しいこと、嫌なこと、悲しいことこそ)分かち合える家族。本音で言い合える。


・祖母の話
祖母にとって義母にあたる方がとても人間的に立派な人であった。重度のリウマチを患っており、下のお世話も祖母がしていたが全く嫌にならなかった。「あんたの背中を見て拝んどるよ」といつも感謝されたから。自分が病に侵されて自由に動くこともできないのに、いつも他の人のことを気にかけていた。祖母が昼食を作るのが遅れて、義父が怒ると義母は「ご飯を作ってもらってんのに何わがまま言うてんの。あんたは家にいてキセルを吹かしているだけやないの。」とたしなめてくれた。
⇒こんな人になりたいという、立派な人がいれば徳を積むことができるのではないかと思った。そして家族や身近な人にそんな人がいることの幸せ。祖母にとって義母は実の両親と同等、あるいはそれ以上の存在であったようだ。


・父親になったなら
奥さんとともに協力する。なんでも相談する。子どもに自分の理想を押し付けることはしない。対等な存在として尊重する。勉強できなくていいしスポーツできなくていいしモテなくてもいい。ただ人間的に立派な人間になってほしい。人間としてどうあるべきか、行動や言葉で伝えていきたい。好きなことを伸ばしてあげたい。


・2016/11/12 和敬同期
面白さで勝負!はげを笑ってくれる人
メンタルヘルス大事=コーヒーを淹れる気分かどうか?(自分なりのストレス対処法を身に着ける)


講演、対話
2017/3/24 謝恩会:教授の先生方からのメッセージ
・仕事にインセンティブをつけない(どんな仕事でも喜んでやる姿勢が大事。これは俺の仕事ではない、とか思わない)
・医者になったら大変なことがたくさん=同期や先生とのつながりを大切に
・医者は体力が資本、自らを律すること
・目の前の患者に最先端の医療を含む最善の医療を施すことを心がけて今までやってきた
・自分で決めた限界以上の存在には、なれない→自分で限界を作らない。
・学生のときの気持ちを忘れないで
・世間とずれている存在であることを自覚し、調子に乗らない。まだ社会人一年目のひよっこ
・「自分にしかできないこと」を追求してください
・壁を作るな!
・支流を行け!(人がやらないことをやれ)
ノブレス・オブリージュ
・外科医を志す人にとって、外科が少ない今がチャンス
・人との出会いが大切
・AIが台頭する時代⇒基礎研究の重要性は変わらない
・AIが台頭する時代⇒パターン認識するので、パターン外のことは苦手
学位授与式
・医学が社会から尊敬され、責任も大きいのは、ヒトを対象とする、生命の根源に携わる学問であるから
・謙虚にかつ真摯に。人と人とのつながりを大切にし、日々地道な努力を怠らない。
・臨床の現場に正解はない。患者さんに耳を傾けよ⇒そこに正解へのヒントがある。

 


2013/10/14 Facebook post(M1)
東大寺学園高校の50周年記念式典に参加しました。
周りは一回りも二回りも年上の方が多く、同年代の知り合いはいなかったのですが、お世話になった先生方と久しぶりにお話することができました。
式典で校長先生がおっしゃったことには、東大寺学園の理念は、動植ことごとく栄えると言われるように、生きとし生けるものすべての繁栄を願う大仏様のように、器の大きい人間を育てることだということです。
お話を聴きながら、自分の高校時代を振り返り、現在の自分を省みるに、まだまだ器の小さい人間だなと思いました。自分だけが良ければいいのではない。自分に余裕がなくてもまわりを見ることができる人間になりたいと思いました。
久しぶりに、自分と素直に向き合うことができた素晴らしい時間でした。
大仏様のお膝元の奈良県で育ち、東大寺で学ぶことができて良かったと思える瞬間でした。


2015/10, 2016/03 和敬同期(働くこと)
・ずっと入院していて、外の世界やいろいろな人と関わるのが怖いという精神的な面での不安もあって前向きになれないのかもしれない。
・働くことは、どんな職業であれ絶対誰かの役に立っているので、その子が誰かの役に立ちたいとか役に立てるんだという実感が持てる話も組み込むことができれば考えるきっかけになるかもしれない
・夢とかやりたいことについて=今の道を目指した経緯
・病気の子供に足りないもの=経験と体力
・信頼関係が一番大事


・働くってどういうこと?
・働くことが社会貢献になる!!
・どんな仕事でも誰かの役に立っている。仕事に貴賤はない!
・自分の情熱を注げるものに力を注ぎたい!


2015/6/13 吉岡秀人先生講演会
・なぜ医者になったのか
→自分の価値を高めることは、人の役に立つこと
→自分のことを大切にできない人間は、他人のことを大切にすることなどできない
・大局を見る
・最先端で低侵襲だけどお金のかかる医療が、本当にいい治療法なのか?
・命の意味
・マイノリティ・マインド


2015/1/15 和敬先輩、同輩焼肉会(何事も主体的に)
・何事も主体的に、自分から取り組まないと面白くない
→いくつになってもディズニーで楽しめる心を忘れたくない
→自転車で旅行しているときは、シャッフルしている全部の曲が楽しく見える=自分の捉え方次第で楽しくなる


和敬副寮長さん講演会(小さいことをコツコツと、チャンスをつかむには、リーダー)
・「小さなことができない人間に、大きなことはできない。目の前の仕事をしっかりこなし、約束を守っていると、必ずそれを誰かが見ていて、評価してくれる。だから、誰も見ていないと思っても、手を抜いたりしてはいけない。仕事は最初は辛いかもしれないが、突破口が見えてくるとそこからはすぐにできるようになる。」
・自己完結→協力(仕事の規模が大きくなりすぎて、一人ではできなくなったため)
=コミュニケーション力が求められる
・変化が速くなる
=指示待ちではなく自分から動く
・リーダー→環境作りができる人
この人についていきたい!という人がいれば、その人はリーダー
・組織と個人はWin-Winの関係でなければいけない
(one for all, all for one)
・人間をリーダーと思って扱えばリーダーとなる
・計画された偶発性
チャンスをつかめる人の特性
①    好奇心旺盛 ②持続性 ③楽観的 ④柔軟性 ⑤冒険心(risk-taking)


2016/7/19 Janey Pratt先生(女性のためのキャリア論)
・pick a good partner
・have children early
・leave time for yourself
・don't be afraid to break from convention
・give up guilt
・ask for what you want(Pratt先生の場合:教授になることは諦めたがthat's okay.子どもと過ごすことが大事。)
・外科のトレーニング⇒5~10年、プライマリケア⇒3~5年


2016/8 GIM旭
・「すべては患者さんのために」⇒「学生の時は素直に思えるけど、医師になって10年後も同じことを言えるか?が大事。」


2015/10/17 先輩とのやりとり
【人間関係・利他について】
まさに最近僕が思っていたことでびっくりしていました。アドラーの「嫌われる勇気」とも似ていますが、自分の幸福を規定するのは自分だけなので、他人がどう思っているかに拘泥しすぎると振り回されて不幸な結果を招いてしまう気がしています。
また、最近人を羨むことをやめようと努めるようになりました。今までは自分にないものを持っている人を見ては「留学してていいなあ」「ユーモアのセンスがあっていいなあ」「器用に立ち回れていいなあ」と羨んでいましたが、自分には自分にしかない長所や、自分なりに最善を尽くしてきた人生の選択があるので、それに対しては誇りを持ってよく他人の人生を羨むより素直に賞賛しようと思えるようになり、少し気が楽になったと思います。これは頭でわかっていてもなかなかできなかったのですが、ようやく最近できるようになってきました。自分には自分の使命があると思えるようになったのかもしれません。


ただどうしても苦手なタイプの人間がいて、距離を取るのが一番いいのですがそうも言っていられない状況のときにストレスを感じるのが最近の悩みです。


【よりかからないこと・自立について】
日本に残って日本をよくしたいと思っていたのですが、同時に閉塞感を感じていたこともあり、お話伺ってよりかかりあう日本社会を離れて日本を見てみるのもよいかもしれないと思いました。同時に自分たちが無意識に帰属意識を抱えている国家とはそもそもなんなのかわからなくなってきました。まとまらなかったです。


【医療について】
医療が進みすぎてただ長く生きることが本当に幸福なことなのか考えないといけない時期にあると思っております。高度に専門化した医療、例えばロボット手術・腹腔鏡手術や移植治療を大学で見て、確かにその患者の立場に立てばこれまで治らなかった病気でも治るようになることは素晴らしいと思うのですが、医療費が高騰して国の財政を圧迫している話を聞くと、医療も費用対効果を考えないいけないのかなと思います。(人命に値段をつけることにつながりそうで怖いですが、そもそも皆保険や年金制度が破綻の危機にある状況はどこかで変えないといけないのではないかと。)その意味で在宅医療やプライマリケアに興味があります。ドナルド・マクドナルド・ハウスは医療を国に任せるのではなく、「市民(自身)が医療を支える」という理念で運営されています。


国家という単位は大きすぎるのかもしれないです。自分一人が一票を投じても何もかわらない、そう思ってしまうところから政治への無関心が生まれたりしている気がします。(自戒をこめて)
もう少し小さな単位で、市民が直接参加できる社会、医療で言えば地域医療に次の時代のヒントがあるのではないかと感じています。


TEDー後輩の紹介
「受け入れるという生き方」 child life specialist 佐々木美和さん
・「Supportive impact ではなく supportive environmentになる、寄り添う姿勢」
・「泣きたいときは泣いていい、気を遣って笑わなくてもいい、そんな関係」


「明日のリーダーを育てる」小林りんさん
・“Pessimism comes from our feeling; optimism from the will.”

 


2013 /1/12 林英恵さん講演会(very impressive)
・life is short.
Medicine    public health
Individual    Population
Downstream    Upstream
・毎日、本気で!!
・communicationの基本は、「相手の立場に立つこと」

 

 



・2011/4 委員会ガイダンス


嫌われるのが怖い
→自分からさらけ出せば、相手も答えてくれる


自分に自信がない
→自信がある人間は、「嫌われたくない」とは思わない


人と話すのに緊張する
→相手が応えてくれると楽しくなる
→楽しくなると緊張しなくなる
→緊張しなくなると面白いことも言えるようになる


気を遣いすぎて疲れる
→気を遣うのはいいこと
→気を遣って叱れないのは違う(それは嫌われるのが怖いだけ)
 本当に後輩のためを思っていたら叱れるはず


メッセージ
☆真正面から向き合う~学ぶ、楽しむ、挑戦する~


【経験】
旅行
1年生:東京⇒奈良4日間チャリ一人旅、葛飾、お台場、JAL日台交流プログラム
2年生:福島チャリ旅行、体験活動プログラムの前身:台湾大学短期交流(社会学)婚約紹介サービスについてのフィールドワーク⇒りーくんサプライズ(ベラ、つくし)
3年生:養老渓谷チャリ旅行、あべんじゃーず(伊豆)、伊豆大島一周チャリ旅行、ちちぶチャリ日帰り 
※一日48時間欲しい!と思う今日この頃。限られた時間、優先順位をつけねば。
4年生:ジャカルタ、キャニオニング、江の島・鎌倉


・自分の意見を言える
・相手を気遣う
・コミュニケーションしようとする=気持ち、敬意、感謝の気持ち
・「人」と何かをする経験
・「心の目」で見ること
・自分のことをそっちのけにしてでも、そいつのところに行ける
・自分の人生と同じくらい他人の人生が気にかかる
・恥ずかしがらないこと。
・委員会
・国際部長
・人間に対する関心
・レッテルを貼られることへの悔しさ
・逞しさ=なんでも楽しめる、盛り上がれる、楽しがる
・素をさらけ出す=恥をかける=心に壁を作らない=面白い
←おせっかいに絡む、さらけ出させる、ゴリゴリに行く
・恥ずかしいこともやってみようと思えるようになった?or一人ではできないけど先輩の後押しでできたこと
・委員会、国際部長、文化総務部として人をまとめた経験→みんなで何かをやる楽しさ、目的を一つにして進むこと、他人のこと(幸せ)とか曲がりなりにも考えたこと
・どんな人でも受け入れる雰囲気、多様性
→失敗を受け止める先輩後輩
和敬塾は、共同生活を通した人間形成を目指す場
→知識偏重の大学教育において必要な徳性を兼ね備えた人間
・徳性、人格(気持ち、想い)→知識、技能(CBT、OSCE)
・精神面での成長⇒両立する
・自律=親への感謝、支えられているなという感謝
・分け隔てなく接することの重要性


<一方、価値観のむずかしさ>
面白ければ傷つけてもいい?
クラブ(苦手)
先輩は偉い?
行事出てる方が偉い(和敬いる方が偉い)?
絡みは絶対?
深夜に起きている方が偉い?


絶対的な勉強時間の不足
※多すぎる学年会:効率やゴール、目的をもっと考えるべきだった
⇒全体的モチベーションの低下⇒だれる⇒負の循環


避けられない別れ、退塾者
⇒合わない人、退塾したほうが幸せな人もいた?
※和敬に四年間いた、自分が時間と気持ちをかけてやってきたバイアスがかかっていないか
和敬に熱くないやつに対して色眼鏡で見ていないか
和敬塾での四年間にすがっていないか


客観的評価のむずかしさ


DMH


※ボランティアすることは本当に良いことなのか?
⇒北原先生”マザーテレサは世界を救えるか?”
継続性の課題


2016/2/28 東京マラソンブログ


『私にとって東京マラソン2016チャリティへの挑戦は、「私はハウスに何ができるのだろう?」という疑問の裏返しでした。「病気の子どもたちのために何かしたい!」という思いと、「善意の押しつけはよくない」という葛藤から一歩踏み出すことができていませんでした。
試験から解放された今年は、ハウスのために出来ることを何でも挑戦してみようという気持ちがありました。だからこそ、参加を決意しました。
出場を表明したことで、これまで以上にハウスの活動に積極的になりました。東大ハウスを支援する団体マイハウスとしては小児科アンケート調査等に、個人としては東大病院こだま分教室での体験活動、ハウス利用者の方・ボランティアの方へのインタビューによる質的研究に取り組みました。インタビューした方に「マラソン頑張ってね」と声をかけていただき、大変ありがたかったです。
またハウスを支援する輪の大きさにも気付くことができました。例えば、学生にとって10万円という金額は果てしのないように思えましたが、蓋を開けてみるとお会いしたことがない方も含め沢山の方々にご支援をいただき、あっという間に10万円に到達し、最終的には26万円ものご支援をいただきました。Facebooktwitterにも応援コメントを多数いただきました。支援の輪の広さにとても勇気づけられました。
本番までの不安は、東京マラソン2015でチャリティランナーとして完走したハウスマネージャーの弘中さんの助言で解消されました。またこだま分教室に通う中高生6名の前で東京マラソン2016チャリティについてお話する機会をいただき、意欲が更に高まりました。


そして、当日――。心がけたことはオーバーペースで途中棄権しないこと、ハイタッチと笑顔で皆様の気持ちに誠意をもって応えること、弘中さんと約束しこだま分教室の生徒に公言した4時間を目標に頑張ることでした。


ボランティアの皆様、マイハウスの同志、そして利用者の方にも応援に来ていただいて大変嬉しく思いました。立派な横断幕はどれだけの時間をかけて作っていただいたのでしょう。本当にありがとうございました。


42.195㎞を走り終えて思うこと。それは、「感謝の気持ち」と「ハウスへの継続的支援の必要性」です。


 大勢の方にご支援・ご応援をいただき、感謝の気持ちで一杯です。自分にできることは、ハウスで学んだ「治療には医療者だけでなく、家族や社会のサポートが不可欠であること」を忘れず、将来日本の医療に貢献する医師になることだと思っています。
また、日々の活動が基盤であることを忘れてはならないと思いました。継続的・長期的にハウスを支援する体制をマイハウスの皆と共に築いていきたいです。


最後になりますが、今回の東京マラソン2016チャリティを通じてたくさんの方と知り合い、ご支援・ご声援をいただくことができました。改めて、心よりお礼申し上げます。


2014/10/24「ボランティアをする理由」(facebook post)


「ボランティア」って良くも悪くも「いいこと(偽善)」とされている気がします。しかし、本当はボランティアをすること自体が自分のためになるからやるものであって、そもそも善悪でとらえられるものではないと思います。ボランティアは「偽善」でも「施し」でもありません。
 
 私は、ボランティアして感謝されることが純粋に嬉しかったり、ボランティアさん同士の交流が楽しかったり、ハウスという空間が本当に居心地が良かったりといった理由でボランティアを続けています。
 
 もちろん「人の役に立ちたい」という気持ちもありますが、常に思っているわけではありません。第一、そんな大きなこともできていません。
 でも、募金を呼びかけたり、学祭で広報したり、ハウス利用者の方向けに地図を作成したりといった小さな活動によって、誰かの心に少しでも触れることができているとしたら、うれしいです。
 
 ボランティアのやり方は、ひとそれぞれだと思います。正解はないし、自分の好きな時間にできるペースでできることをやればいい。仕事ができるできないの評価もない。それが、心地よい。
 学校やバイトは違います。試験には正解と不正解があるし、バイトは能力によって評価されます。要領を気にしてやらないといけないですし、時間も限られています。(「コスパ」が良いほど良いとされる)常に追われている気がして、息苦しい。
 
 ボランティアをすることで、忙しい日々の中で少しでも心のゆとりを持つことができていると思います。


 結局、私にとってボランティアは自分のためなのです。


 でも、それでいい。


 バイトだって社会に貢献しようと思ってやる人はいない。お金を稼ぐためにやる。
 ボランティアも社会に貢献しようと思ってやる必要はない。心のゆとりを手に入れるため、身近な人から感謝されるため、出会いを求めて、就活に有利だから、そんな身近な理由から始めてもよいのではないでしょうか。


※ボランティア=良い人と出会える=徳性を磨くことが出来る、というメリット